高知県日高村沖名の山中で1日午後1時40分ごろ、パラグライダーごと木に宙づりになった高知市中久万の会社役員、堀川幾広さん（75）を知人が見つけ、土佐市消防署に通報した。堀川さんは2日午前3時半ごろに助けられたが、死亡が確認された。
土佐署と同消防署によると、堀川さんはパラグライダー仲間4人で土佐市高岡町の「石土ノ森パラグライダー基地」を飛び立ったが、着地予定の場所に戻ってこないため、仲間が捜していた。
堀川さんは急斜面にある杉の木の高さ約20メートルのところにひっかかっていたため、救助に時間がかかった。発見時、地上からの呼びかけに堀川さんは「胸が苦しい」と返答していたが、まもなく受け答えをしなくなったという。土佐署は死因と事故原因を調べている。
土佐市観光協会によると、石土ノ森は市街地が一望できる絶景スポット。石土ノ森パラグライダー基地はパラグライダーやハンググライダーの愛好家が集まる場所になっているという。
