歩行者デッキを回遊する自動走行モビリティーは自由に乗り降りできる=2025年3月25日午後2時46分、高輪ゲートウェイシティ

 JR東日本が高輪ゲートウェイ駅(東京都港区)周辺で進める再開発計画「高輪ゲートウェイシティ」が、27日にまちびらきを迎える。駅直結のツインタワー「ザ・リンクピラー1」は国際会議場やオフィスなどを備え、まちびらきと同時に開業する。25日に内覧会が開かれ、内部が初公開された。

 同シティは山手線沿い約1・6キロにわたって広がる車両基地跡地に誕生。全5棟の建物の総延べ床面積は約84・5万平方メートルで、1日10万人以上が行き交う街になると想定されている。

 一帯は1872年に日本初の鉄道が走った地であることにちなみ、街のテーマは「100年先の未来のための実験場」。ザ・リンクピラー1の北棟6階には、環境や健康に関する基礎研究に必要な実験機器をそろえたラボがあり、スタートアップ企業などが利用できる。将来の労働力不足をにらみ、街の清掃や警備、配送にはロボットが活躍。歩行者デッキには自動走行モビリティーが回遊し、自由に乗り降りできる。

 ザ・リンクピラー1内には、KDDIやマルハニチロが本社を移転させる予定で、秋には南棟高層階に「JWマリオット・ホテル東京」が開業。来春にかけて、建築家の隈研吾氏がデザインした文化施設「モン タカナワ」や、地上44階建ての高級賃貸住宅棟が順次オープンを迎える。

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