投開票日を前に街中では各テレビ局の選挙特番の電子広告も目立った=2025年5月1日、シドニー、河野光汰撮影

 オーストラリアの総選挙は3日、投開票が行われる。アルバニージー首相率いる与党・労働党が優勢とされる一方、原発推進や移民削減を掲げる元国防相のダットン氏率いる野党・保守連合(自由党・国民党)が勝利した場合、豪州の主要政策が大きく転換する可能性もある。

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 今回の総選挙は日本の衆議院にあたる下院(新定数150、任期3年)と上院(定数76)の半数が改選される。解散前の下院は労働党が77議席、保守連合が53議席。いずれも改選後も過半数に届かない可能性も指摘されており、連立政権や少数与党での政権運営が迫られる可能性がある。

 当初は保守連合が優勢とされたが、豪紙「オーストラリアン」が公表した世論調査機関「ニュースポール」の終盤の調査では、二大勢力の支持率で労働党が52%、保守連合が48%。シドニー・モーニング・ヘラルド紙の最新の世論調査では労働党が53%、保守連合が47%で、国内の各世論調査でも同様に労働党がリードする結果が出ている。4月27日にあった投開票日前最後のテレビ討論後の調査では、その時点で投票先を決めていなかった有権者の半数がアルバニージー氏支持を表明。ダットン氏支持は25%だった。

 大きな争点は国内の経済対策…

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