昨年、創業170周年を迎えたルイ・ヴィトン。大阪市の大阪中之島美術館で開かれている記念の展覧会「ビジョナリー・ジャーニー」展は、壮大なインスタレーションの数々がメゾンの歴史をたどる旅へといざなう。
ルイ・ヴィトンの原点といえば、旅人のためのトランク。中央に象徴的な2輪馬車が鎮座する空間では、折りたたみ式の机にオーディオ、果てはベッドまでも収納して持ち運べる、魔法のようなトランクが並ぶ。
今展の柱のひとつが、19世紀後半のジャポニスムに端を発する日本とのつながりだ。
創業者の孫ガストン―ルイ・ヴィトンは日本美術の収集家で、パリの店舗のショーウィンドーを日本庭園風に装飾したり、自らコレクションした日本刀のつばをモチーフに装飾品をデザインしたり。
そうしたまなざしは、ニコラ・ジェスキエールによる侍の甲冑(かっちゅう)風のトップス、山本寛斎のカブキ・モチーフをスパンコールで刺繡(ししゅう)したTシャツドレスなど、現代のコレクションにも受け継がれている。
メゾンを象徴するモノグラム…