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九回に逆転の二塁打を右越えに放つ鳥栖の呉昇勲選手=2025年7月13日、さがみどりの森

 (13日、第107回全国高校野球選手権佐賀大会3回戦 鳥栖7―2佐賀商)

 佐賀大会で23年ぶりの優勝をめざす鳥栖が、全国制覇の経験がある佐賀商に劇的な逆転勝ちで、8強へ進んだ。

 2点を追う九回に連打などで無死満塁とし、石松悠太主将(3年)の適時打で1点差に。続く3番の呉昇勲(オスンフン)選手(3年)が右越えに逆転の二塁打を放った。

 呉選手は、あわや満塁本塁打というフェンス直撃の当たりを「みんなの力が一振りにこもった」と言い、二塁上で思わず涙がこぼれた。

 佐賀商の藤瀬奎嵩(けいしゅう)投手(3年)を打ちあぐね、八回は呉選手の三塁打で無死三塁としながら本塁は遠かった。

 土壇場で一挙7点を挙げ、山田和人監督は「あきらめていました、はっきり言って。2―0で負けたら立派な試合と思っていた」そうで、「高校生の力はすごい。何なんだろう」と興奮気味に話した。

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