鳥海山の秋田県側の登山口、鉾立口から見た山頂付近=2025年9月15日午後1時43分、秋田県にかほ市、斎藤徹撮影

 15日午後6時20分ごろ、秋田と山形にまたがる鳥海山(標高2236メートル)で、東京都江東区の運送業の男性(32)と、いずれも山形県酒田市の小学6年の女児(12)、小学3年の男児(9)の計3人と連絡が取れなくなったと、一緒に登山していた親族から119番通報があった。山形県警は遭難したとみて、16日午前5時半ごろから捜索活動を始めていたが、午前7時15分過ぎ、県警山岳救助隊が3人を発見した。3人ともけがはないという。

 酒田署などによると、小学生2人はきょうだいで、男性のめいとおい。15日朝、親族5人で秋田県側の登山口から入り、遭難当時は下山していたという。先行して下山した親族2人と男性らは、15日午後5時半ごろまで携帯電話で連絡を取り合っていたが、その後、連絡が取れなくなったという。

 山形県警は午前5時半過ぎから捜索を開始。午前6時45分ごろ、県警ヘリ「がっさん」が遭難した3人とみられる人を上空から発見。現場に向かった山岳救助隊が午前7時15分過ぎ、鳥海湖の東側の登山道にいる3人を発見。3人ともけがはなく、徒歩かヘリで下山予定という。酒田署によると3人は「霧がかかって道に迷ってしまった」と話しているという。

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