鳩(はと)サブレーに鴨(かも)サブレ、さつまどりサブレ……。鳥の形をした焼き菓子はどれだけ販売されているのか。神奈川県在住の男性が5年前から本格的に数え始め、2020年からサイトで公開している。6月27日時点で全3295種。「後継者がいなくて閉店し、入手不可能な菓子も多い」と話す。
サイト「鳥型サブレー大図鑑」を運営するのは会社員の高橋和也さん(56)。サブレは、フランス語で「焼き菓子」。地元、同県鎌倉市の豊島屋の銘菓「鳩サブレー」に敬意を表し、サイト名は「サブレー」とする。
鳥型サブレの定義は「鳥の形をした焼き菓子」。見た目が一緒であれば、味が違っても同じ菓子としてカウント。また、同じ見た目でも名前が違えば別の1種類として数える。例えば、井筒八ッ橋本舗(京都)の「京都鴨川 鴨(かも)サブレ」は、滋賀県では「近江びわ湖 鴨サブレ」の名で販売。この場合は、別の鳥型サブレとしてカウントする。常時販売品だけでなく、バレンタインなどのシーズン限定品も対象とする。
長野から岩手まで
代表的な鳥類分類にのっとり分けたところ、最も多いのはオウム目の531種、次いでスズメ目の466種だった。高橋さんは「オウム目のインコや、スズメ目の文鳥などは、身近で好きな人も多く、題材に取られやすいのでは」と推測する。
高橋さんは15年ほど前から…