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鶴岡東―聖光学院 三回表鶴岡東2死二、三塁、桜井は左前に先制適時打を放つ=加藤哉撮影
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 (11日、第106回全国高校野球選手権大会1回戦 鶴岡東2-1聖光学院)

 第106回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)第5日の11日、鶴岡東は1回戦第2試合で聖光学院(福島)に競り勝った。先発の桜井椿稀投手(3年)は直球にキレがあり、変化球も低めに制球され、9回を無四球完投。4番を打つ打撃でも2点適時打を放ち、投打に躍動した。鶴岡東は2019年と22年に続き、出場した3大会連続で初戦を突破。2回戦は第9日の第3試合(15日午後1時10分開始予定)で、早稲田実(西東京)と対戦する。

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 三塁側のアルプススタンドでは、山形県高野連が企画した「甲子園観戦ツアー」に参加した小学生たちも声援を送った。

 参加者は県内各地の小学4~6年の男女とその保護者の10組20人。山形大会を観戦に訪れた応募者の中から抽選で選ばれた。旅程は10日からの2泊3日と決まっていたが、組み合わせ抽選の結果、鶴岡東の初戦とちょうど重なり、アルプスでの観戦が実現した。

 庄内町の斎藤豪さん(6年)は阪神タイガースのファン。その本拠地でもある甲子園を初めて訪れ、「すごい歓声、迫力です」と興奮を抑えられない様子。地元のスポーツ少年団で投手を務める。両エースの力投を「球も速いし、格好良かったです」と振り返り、「将来は鶴岡東の選手として甲子園に立ちたい」と胸を弾ませた。

 山形市の中村舞さん(4年)も初めての甲子園観戦。「球場が大きくてびっくりしました」。所属するスポーツ少年団では二塁手とあって、守備に注目して試合を楽しんだ。ダブルプレーで1点差の攻防に決着をつけた九回裏が印象に残ったといい、「すごい!」と目を輝かせていた。(兼田徳幸)

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