17日午後9時55分ごろ、トカラ列島近海を震源とする地震があり、鹿児島県十島村の諏訪之瀬島で最大震度5弱、悪石島で震度3を観測した。
気象庁によると、震源の深さはごく浅く、地震の規模を示すマグニチュードは4.7と推定される。この地震による津波の心配はないという。
トカラ列島近海では6月21日から9月12日午前10時までに、震度5弱4回、5強3回、6弱1回など2327回の地震が観測されている。5弱以上の地震は7月7日の5弱(悪石島)以来となる。これまで大きな震度は主に悪石島で観測されていた。諏訪之瀬島は悪石島の北東約18キロにある。
諏訪之瀬島の宿泊施設のオーナーの男性は「揺れたが、ケガなど被害はない。地震は心配だが、避難せず、家で様子を見ている。悪石島で地震が続いていたときは、諏訪之瀬島はそれほど揺れることはなかった。ここはトカラ列島では地震が少ない方。地震は珍しいので驚いた」と話した。