フェリーから見た悪石島。標高584メートルの御岳がそびえる=2025年6月28日午後1時59分、鹿児島県十島村、渡辺純子撮影

 地震が断続的に発生している鹿児島県のトカラ列島近海で、6日午後2時1分と午後2時7分に震度5強の揺れを同県十島村の悪石島で相次ぎ観測した。気象庁は「先月21日からの地震活動は休みなく続いている。当分の間、最大震度6弱程度の地震に注意してほしい」と呼びかけた。

 同庁によると、1度目の地震の震源の深さは21キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は4.9、2度目は震源の深さが23キロ、Mは5.5と推定される。

 悪石島に近いところで活発な活動が続き、観測点に近いところで地震が起こると、大きな揺れが計測されるという。一連の地震で最も大きな揺れを観測した今月3日の震度6弱に次ぐ、大きな揺れの5強が2回連続で発生したが、気象庁の担当者は新たな段階の活動が始まったのではなく「同じ状況が続いているとみている」と説明した。

 トカラ列島近海での6月21日から7月6日午後4時までの震度1以上の地震は、1510回(6弱が1回、5強が3回、5弱が3回、4が34回、3が113回、2が369回、1が987回)となった。

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