東京都葛飾区亀有に、人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(こち亀)の世界が楽しめる「こち亀記念館」が22日、オープンした。原作者の秋本治さんも式典に駆けつけ、作品の裏話などを披露した。
開館記念式典で、秋本さんは記念館を見上げながら、「これが新しくできた『派出所』です。作っている最中も、『ここに交番ができるのか』と言われたくらい。まさに両さんにぴったり。こち亀を見て育った人に、本当に愛情を込めて作っていただいた」と感慨深げに紹介した。
記念館の見どころについて、「小ネタとかもものすごい。僕でも分からなくて、係の人に聞いて、『あ、そうですか』みたいな凝ったところもある」と紹介。「何度見ても楽しめると思う。日本だけじゃなくて、世界から亀有に来てもらえたらうれしい」と話した。
こち亀の初代担当編集だった集英社の堀内丸恵相談役も、式典に出席。漫画が始まった当時のことを振り返った。
入社2年目の新米編集者時代に秋本さんと出会い、1976年から「週刊少年ジャンプ」でこち亀の連載を始めたという。「最初は両方とも新米で、とにかく10回は責任持って続けようと。なんとか続きそうになったので30回を目指そうと。で、その次に1年を目指そうと。無我夢中で手探りで連載をした」と懐かしんだ。
こち亀は息の長い連載になっ…