子どもたちに麻雀を教える渋谷ABEMAS所属のMリーガー日向藍子選手(中央)=2023年3月18日午後1時54分、東京都品川区東大井5丁目、末崎毅撮影

Mリーグの歩み:5(完)

 2018年に7チームで始まったMリーグは、昨季までに9チームに増えた。参入希望の企業はさらに増えているという。

 さらにチーム数を増やす可能性はあるのか。チェアマンの藤田晋(51)に聞くと、プロ野球とJリーグを例にあげた上で、「今のところはプロ野球型を志向している」との答えが返ってきた。プロ野球はチーム数は12球団で、入れ替わることはめったにない。一方のJリーグは10チームで始まったのが今やJ1からJ3まで60チームに増えた。

 藤田は「Mリーグを目指すプロは多い。チーム数を増やしたいという気持ちはある」としつつも「(安易にチーム数を増やすとファンが)選手も覚えられなくなってしまう。増やすことで逆に失敗する可能性もあるので慎重にしている」と説明する。

 そんなMリーガーに子どもも熱い視線を送る。

 「(普段は)お父さんと麻雀(マージャン)をやっています。将来はMリーガーになりたい」。そう話す千葉市の小学生、西村龍慎(7)は家族で観戦しているという。子どもが参加できる麻雀の大会に出場し、ゲストのMリーガーから手ほどきを受けたことも。Mリーグではチーム「雷電」のファンで、昨年3月に都内であったイベントでは、会場を訪れた雷電の瀬戸熊直樹(53)が打つ様子をじっと見つめていた。

 藤田も子どもへのアプローチ…

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