広島市は今年の8月6日の平和記念式典から、昨年まで各国に送っていた「招待状」を改め、外交関係のあるすべての国・地域に「案内状」を送る方針を明らかにした。理由の一つは、国際社会からの批判が高まっていたイスラエルを招き、批判を浴びたことだった。例年通りの招待に迷いはなかったのか。黒塗りで開示された市と外務省のメールのやりとりの内容を取材し、背景を探った。
「ダブルスタンダードは取っていません、あなたの解釈です」
演台の松井一実・広島市長は語気を強めた。2024年4月24日の定例市長会見での一幕だ。
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2通の黒塗りメール、その内容は
その少し前、市が同年8月6…