黒板アートの作品が並ぶ=2024年8月27日午後1時34分、栃木県小山市役所、上嶋紀雄撮影

 栃木県小山市の中学校の美術部員らが描いた黒板アートの展示会が、市役所1階ロビーで開かれている。主催者は、生徒の思いが詰まった黒板アートを通じて、多くの人に文化部の活動を知ってもらいたいと願っている。

 展示会は「黒板アート de アオハル2024」。市内の中学校・義務教育学校11校の生徒たちが縦90センチ、横180センチの黒板に絵を描き、今年は計17作品がそろった。

 主催は小山商工会議所青年部総務委員会。大会などを通して運動部の活動に注目が集まりがちだが、委員長の藤本悟さん(44)は「文化部に活躍の場を設けたいと思った」と説明する。

 展示会は今年で3回目。過去2回は作品を展示するだけだったが、生徒たちの「競争したい」という声を聞き、今年はプロのアーティストが審査して金、銀、銅賞などを決める方式にした。7月にプロの講話を開き、アドバイスを受けた生徒たちは夏休み中に作品作りに取り組んだ。

 今年のテーマは「大切なもの」。学校生活や思い出、友達との絆、生命、動物、自然などを表現した作品が並ぶ。藤本さんは「生徒たちのレベルが上がっている。黒板アートを小山の一つの文化にしたい」と話す。

 市役所では9月5日まで16作品を展示する。6日以降は3カ所で17作品を展示する。6~11日はJR小山駅構内、12~19日は小山駅西口の商業施設「ロブレ」6階の市立生涯学習センター、20~26日はロブレ4階が会場になる。(上嶋紀雄)

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