吉田智誉樹・劇団四季社長執行役員=山本佳代子撮影 ■すれ違えば血の匂いがしたもんだ 劇団四季の広報部員だった27歳の夜、東京・青山劇場。上演中の主催者控室で、同僚とおにぎりを食べながら雑談しているとドアがバタン、と開いた。浅利慶太さんだった。 「役者が本番をつとめている劇場で、お前らはなんだ!」 更なる雷は数日後。曰(いわ)く、劇団設立当時…