入院後、見舞いに訪れた友人への第一声は「本日は晴天なり」。苦しい胸の内は口にしなかった=富弘美術館提供

 ■絶望の先に、落ち葉への優しさ

 4月28日死去(呼吸不全) 78歳

 「痛ければ痛みの中を 淋(さび)しければ淋しさの中を歩こう」。2004年、千葉県の中学校の卒業生に、こんな出だしの詩画「落葉」を贈った。モノクロの地味な作品。群馬大学時代の友人の渡辺護さん(77)が同校の校長だったことが縁だ…

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