「書は人なり」とは、手書きの文字に人柄がにじみ出るという意味だが、この一対の墨蹟(ぼくせき)(書)にも言葉を超えたメッセージが込められているという。筆を執ったのは、鎌倉時代後期~南北朝時代を代表する学僧・虎関師錬(こかんしれん)。臨済宗の高僧で、弟子に向けて禅の教えを記している。 両幅はもともと…