「レイブンズ」 SNSにアクセスすると、あまたの見知らぬ誰かのプライベート写真が流れてくる。見せる側の衆目に晒(さら)すことへの抵抗感は低く、見る側の罪悪感も薄い。だが、私写真をパブリックの場に最初に送り出した写真家はそうではなかった。 「挑発する写真史」(平凡社)で写真家の金村修と写真評論家のタカザワケンジは…