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写真・図版
岡﨑乾二郎展から。2002年の絵画の展示

 咲く花が美しいのは、分子や遺伝子といった不可視のレベルに、複雑で精密なシステム、自然の摂理があるからだろう。知的な作風と硬派の批評活動で評価される造形作家・岡崎乾二郎(69)の大規模個展に、そんなことを考えた。

 展覧会は展示面積の大きい東京都現代美術館の1~3階を使い、まず1階で2020年までの…

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