彩の国さいたま芸術劇場「音楽劇『死んだかいぞく』」(C)田中亜紀 10年余り前から、公共劇場が競うように気鋭の演劇作家を起用し、夏休みシーズンにファミリー向け作品を制作するようになった。興味深いのは、死を扱っているものが少なくないこと。子供はもちろん、大人にとっても非日常の最たるものとなった死について考える入口に、演劇がなっているのだ。 主人公が殺されて物語が…