舞台「消えていくなら朝」=田中亜紀氏撮影 7年前、当時の新国立劇場芸術監督だった宮田慶子(演劇部門)が、蓬莱竜太に執筆を委嘱して演出した「消えていくなら朝」が、蓬莱自身の手で演出された。初演時、劇作家の自伝的要素が濃い家族劇と話題になったが、その下にさまざまな差別の告発を忍ばせた社会劇であることが、今回一層明確になった。生々しい喧騒(けん…