「正三角関係」の場面=岡本隆史氏撮影

 野田秀樹がドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」を下敷きに「正三角関係」を書き、演出した。原作は父と息子たちとの金や女性をめぐる欲望と殺人の物語だが、神の存在や人間の罪をめぐる根源的な問いをはらむ難物だ。野田は物語や人物の設定は原作によりつつ、花火師唐松一家をめぐる第2次大戦末期の日本の悲劇とし…

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