アンドリス・ネルソンス指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団=森口ミツル氏撮影、大阪国際フェスティバル提供

 ■マーラー、不条理劇の作り込み

 秋恒例のウィーン・フィルのツアー、今年の指揮者は飛ぶ鳥落とす勢いのアンドリス・ネルソンス(9日、大阪・フェスティバルホール)。しかし前半の主役はプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番を弾いた五嶋みどりで、一つの楽章をまるで継ぎ目のない長い息のように聴かせる。これ…

共有
Exit mobile version