【コスタナバリノ(ギリシャ)共同】国際オリンピック委員会(IOC)は20日、ギリシャ南部コスタナバリノでの総会で会長選挙を行い、トーマス・バッハ会長(71)=ドイツ=の後任に、競泳女子の五輪金メダリスト、カースティ・コベントリーIOC理事(41)=ジンバブエ=を選んだ。第10代会長で、130年以上のIOCの歴史で初の女性トップとなる。アフリカからも初の選出となった。
日本人で初めて立候補した国際体操連盟の渡辺守成会長(66)は落選した。バッハ氏は2期12年の任期を満了し、6月に退任する。
コベントリー氏は五輪5大会に出場。女子200メートル背泳ぎで2004年アテネ、08年北京両大会を制するなど計7個のメダルを獲得した。13年にIOC委員となり、選手委員会の委員長などを歴任。今回の選挙ではバッハ氏の意中の候補とされていた。母国のスポーツ担当大臣も務めている。
会長選は、父が元IOC会長のフアンアントニオ・サマランチ・ジュニアIOC副会長(65)=スペイン=らを含め7人の候補が争った。