6日の日経平均株価は3万9480円67銭で取引を終えた。対ドル円相場は一時、1ドル=154円台をつけた=2024年11月6日午後3時34分、東京都中央区、東谷晃平撮影

 米大統領選で共和党のトランプ前大統領の優勢が伝わり、金融市場で大幅な株高と円安が進んだ。6日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日より1005円77銭(2.61%)高い3万9480円67銭で終えた。外国為替市場では円安ドル高が進み、一時、約3カ月ぶりに1ドル=154円台をつけたことも株高を支えた。

 この日の東京市場は様子見ムードで始まったが、激戦州でトランプ氏優勢との報道が出始めると円が売られた。朝方に151円台前半だった対ドル円相場は、3時間ほどで約3円も円安に振れた。日経平均は輸出関連を中心に上げ幅を広げ、1100円超上昇する場面もあった。

 トランプ氏は所得減税の恒久化や法人減税、関税引き上げなどを主張する。減税は消費や投資を促してインフレ圧力となり、高関税もモノの価格上昇につながる。インフレが再燃すれば利下げペースが鈍り、米金利が高止まりするとの見方が強い。大幅な減税も米金利の上昇を招く。その流れを見越し、金利の高いドルを買って円を売る流れが強まっている。

 世界経済の先行きは不透明だ…

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