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5月に立てた「進入禁止」の看板に手をかける、祇園町南側地区協議会幹事の太田磯一さん

 生活の足だったバスに乗れなくなったり、私道に多くのツアー客が入り込んできたり……。「もうキャパオーバーです」。オーバーツーリズムに困る京都の祇園町南側地区協議会の太田磯一幹事に、現状を聞いた。

一番困るのはガイドツアー

 京都の観光客数は体感として、もうコロナ禍前と変わりません。市民の多くが我慢していて、「オーバーツーリズム」の状態にあります。

 京都駅のバス乗り場では行列がずらりと並んでいることも。道路は混んで、地元の人はバスもタクシーも乗りません。街中を移動するなら、自転車か原チャリが一番早い。民泊の問題もあります。静かな住宅地で観光客が夜中まで飲酒して騒ぐという話を聞きます。でも、地元の経済が潤っている実感はありません。

 同じ京都の観光地でもそれぞ…

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