「政治資金規正法の抜本的な改革は年内にも実現しなければいけない」。立憲民主党の野田佳彦代表が2日、衆院本会議での代表質問でこう訴え、「政治改革国会」の論戦の幕が上がった。石破茂首相のあいまいな答弁が目立った直接対決から、野田氏が描く戦略がうかがえた。
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野田氏は約30分間の質問の冒頭、「首相の(11月29日の)所信表明の組み立てに驚いた。いつ政治改革をお話しされるかと待っていたが、後半の後半、とってつけたように最後に触れた」と指摘。「私は『信なくば立たず』という(政治)状況がいつまでも続くのは日本にとって大きなマイナスだと思う。だからこそ、代表質問は政治改革から入りたい」と切り出した。野田氏は衆院選で自民党派閥の裏金問題を徹底批判し、自公を過半数割れに追い込んだとの自負がある。
野田氏が厳しく問いただしたのは企業・団体献金の禁止への首相の姿勢だ。「改革の本丸」と位置付け、「首相は所信表明でまったく触れていない。違和感を感じた」「なぜ議論の俎上(そじょう)に載せようとしないのか」と迫った。
石破首相「個人献金も企業・団体献金も違いはない」
これに対し、首相は「政府と…