ホワイトハウスで11日、記者会見するレビット報道官=AP

 米ホワイトハウスのレビット報道官は11日の記者会見で、各国の高関税を例示するなかで「日本を見てほしい。コメに700%の関税を課している」と名指しで批判した。米国は相手国の高関税に対し、同水準の関税率に引き上げる「相互関税」を発動する方針。コメへの高関税が、米国に輸出される自動車など工業品の関税を引き上げる理由にされかねず、日本政府は警戒感を強めている。

 レビット氏は米国の農産物に各国がかけている関税率をまとめた紙を示しながら、カナダ、インド、日本の順にそれぞれの高関税を批判した。日本への言及はコメだけだった。

 日本は、ウルグアイ・ラウンドで決まった低関税でコメを受け入れる最低枠「ミニマム・アクセス」以外の輸入分について、定額(1キロあたり341円)の関税をかけている。その時々のコメ価格によって関税率は変わるため、税率は一概にはいえない。

 ただ、20年ほど前、農林水…

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