石破茂首相(自民党総裁)は党内の退陣要求、対野党の「少数与党国会」の両面で窮地に追い込まれている。この状況下、野党各党は石破首相に厳しい姿勢を示しつつ、自民の党内抗争を注視する。だが、野党の「盟主」のはずの立憲民主党の存在感は埋没状態にあり、「多数野党」側の連携も見通せない。
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「ありません」。立憲民主党の野田佳彦代表は1日の記者会見で、石破政権への連立参加の可能性を問われ、短く言い切った。自らと石破氏は親近感を抱き合い、大連立の観測が流れたこともあったが、野田氏は「参院選は石破政権にノーという民意だった」と突き放した。
国民民主党の玉木雄一郎代表も記者団に「石破政権と協力することは難しい。厳しい態度で向き合わざるを得ない」と強調。与党との政策協議を深め、連立入りも党内で語られ始めた日本維新の会の幹部も1日、「泥舟の石破政権とは距離を取りたい」と語った。
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