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顧問を務める党内グループ「新政権研究会」の会合であいさつする立憲民主党の泉健太・前代表(中央)。右はグループ会長の田名部匡代参院幹事長=2024年12月5日午後0時8分、国会内、松井望美撮影

 「率直に言って立憲民主党、今回の総選挙、勝ったとはあまり思われていません。しかも比例票は頭打ちですね」。立憲の泉健太前代表が5日、自らが所属する党内グループ(約20人)の会合であいさつに立ち、そう訴えた。9月の代表選に敗れた後、表舞台から遠ざかりがちだった泉氏が、久々に発信を強めた形だ。

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 泉氏は「ビジネスパーソンとの勉強会」で出た話などを引き合いに「立憲評」を展開。「立憲はおそらく60代以上の方からはそれなりの支持を得ているけれども、40代以下になると実は野党第1党ではなく、後塵(こうじん)を拝している存在だ。そのまま放置しておくと、これ以上、議席を伸ばすことはできない。危機感を持たなければいけない」などと語った。

 泉氏は代表選で、現職代表の立場にありながら国会議員20人の推薦人集めに苦戦した上、野田佳彦・現代表ら4人で争った投開票で3位に沈んだ。グループの所属議員からは「泉氏はこのままでは『終わった人』になってしまう。そうならないよう存在感を示してもらい、本人のモチベーションを切らさないようにしないと」との声が出ている。

 泉氏はグループの顧問にとど…

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