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三島喜美代「20世紀の記憶」(1984~2013年)の一部=練馬区立美術館
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 新聞やチラシ、空き缶などを題材にした、陶による作品で知られる現代美術家の三島喜美代さん(1932年生まれ)。活動初期から70年にわたる作品を集めた、東京の美術館で初めての個展が練馬区立美術館で開かれている。情報社会やゴミといった現代の問題を鋭くとらえて表現してきた中でも、インスタレーション「20世紀の記憶」(1984~2013年)が圧倒的に迫ってくる。

 200平方メートルの展示室の床一面を、1万個あまりのれんがが埋め尽くす。変色したり、欠けていたりとふぞろいで、時が閉じ込められたような、どこか不穏な空間だ。

 れんが一つ一つに目をこらす…

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