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 記録的な猛暑が続く中、温暖化を逆手にとって、1回の田植えで2度収穫する「再生二期作」に注目が集まる。栽培は九州から関東までの10県に広がり、農家が高齢化し、担い手が不足する中、コメの増産に向けた救世主になり得るか期待されている。

 「北海道からも視察に来ています」と話すのは福岡県東部の上毛町で、再生二期作に取り組む農業法人「ユーアス」の熊谷道久さん(51)だ。4月中旬に田植えを行い、8月に1回目の収穫後、残った切り株から生えてくる「ひこばえ(再生稲)」を育て、11月に2回目の収穫を行う。

写真・図版
にじのきらめきを使った再生二期作に取り組む熊谷道久さん=2025年6月3日午後1時31分、福岡県上毛町、座小田英史撮影

 記事の後半では、「再生二期作」の様子と、メリットを語る農家のインタビュー動画を掲載しています。

 昨年から国立研究開発法人農…

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