第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)の地方大会は5日、東・西東京や大阪など17大会で新たに試合が始まり、計19大会で92試合が行われた。今春の選抜大会に出場した二松学舎大付(東東京)は開幕戦で両国と対戦し、5回コールド勝ちで2回戦に進んだ。沖縄は8強が出そろった。ともに選抜に出場した沖縄尚学とエナジックスポーツや、2連覇を狙う興南が名を連ねた。
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調整遅れも「将来を背負う選手」が輝き
(5日、全国高校野球選手権東東京大会1回戦、二松学舎大付13―0両国)
3年ぶりに東東京の頂点を狙うノーシードの二松学舎大付が、今春の選抜大会に引き続き、開幕試合を制した。
ベンチの期待に応えたのが、1年生左腕の川島連十だ。5回参考ながら「無安打無得点」で、公式戦デビューを飾った。
最速140キロの速球が武器。フォーム改造がうまくいかずに調整が遅れ、不安もあったというが、先頭から2者連続三振を奪うと落ち着いた。ただ、五回に足がつりかけるなど課題も出た。試合後は「コースが甘くならないように」と反省を口にしていた。
チーム内競争を大切にしている市原勝人監督は「投手陣の刺激にしたかった」と、背番号「18」に開幕戦の先発を託した。「将来を背負う選手。本人の自信になれば」。6度目の栄冠へ、好スタートを切った。=神宮