完成間近で解体が決まった東京都国立市のマンションをめぐり、事業主の積水ハウス(本社・大阪市)が5月に建築計画の変更を届け出て、認められていたことがわかった。同社はこのとき建築継続の意思があったとしているが、解体を市に伝えたのはわずか約1カ月後の今月4日。この間、いったい何があったのか。
マンションは国立市中2丁目の「グランドメゾン国立富士見通り」(10階建て、総戸数18戸)。JR中央線国立駅から徒歩約10分の富士見通り沿いで、「国立富士見通りに10年ぶりの分譲マンション」とうたっていた。
都によると、着工前に行われる指定確認検査機関による建築確認では、建築基準法上の問題はないと判断され、昨年1月18日に「確認済証」が交付され、着工していた。
今年5月9日には日影や地面から空を見通せる「天空率」の変更についても認められていた。
「当社としてあるべき姿ではない」
積水ハウスの担当者は取材に…