竹筒に祈りの文字を書き入れる児童たち=2024年12月18日午後2時27分、京都府舞鶴市布敷、今林弘撮影

 阪神・淡路大震災から2025年1月で30年になる。神戸市中央区の東遊園地で開かれる追悼行事「1・17のつどい」には、京都府舞鶴市から届けられる竹灯籠(とうろう)が5年前から並ぶ。「地域の嫌われ者」の放置竹林から切り出した竹筒に、子どもたちが祈りの文字を書き入れる。今年も307本に刻んだ。

 舞鶴市の池内小学校で18日、4~6年生24人が教室に集まった。竹筒の内側に筆で「愛」や笑顔の「笑」、平和の「平」といった文字を書き入れた。

 6年生の岸本奈奈果(ななか)さん(12)は4年生の時から毎年書いてきた。昨年は「命」、今年は勇気の「勇」と書いた。

 「5年生の時は命は大切と思った。6年生になって、悲しみにとらわれないで勇気をもって前に進んで欲しいと思った。進む速さは、人それぞれだけど」

■京都府内最多の竹林「大震災…

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