愛知県常滑市は来年5月から役所窓口の開庁時間を1時間15分短くする。住民の理解が得られれば再来年にはさらに短縮し、1時間45分にするという。窓口業務の時間を30~60分短縮させる「時短」は全国の自治体に広がっているが、さらに加速しそうだ。
常滑市の開庁時間は現在、午前8時半~午後5時15分。これを来年5月から午前9時~午後4時半にする。途中、見直すかどうかの検討はするものの、2026年4月からは閉める時間を30分繰り上げ、開庁時間を午前9時~午後4時にする。職員の勤務時間は変わらない。
1時間45分短縮する目的は「働き方改革」や「時間外勤務の削減」。
市によると、導入によって窓口業務の職員の時間外勤務時間が1人1カ月平均16時間だったのが同6時間程度になるとみる。人件費は2千万円削減できるという。
市民サービスを低下させない対策として、窓口の予約をオンラインで受け付けられるようにし、住民票などの「コンビニ交付」を活用してもらおうと来年度1年間は、手数料を10円(通常200円~)にする。
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