多頭飼育崩壊の家から救出された猫。眼病が治っておらず、保護施設での療養が続いていた=2025年2月18日午後1時55分、相模原市中央区田名の「たんぽぽの里」、三木一哉撮影

 猫や犬の避妊手術を怠るなどして数が増えすぎ、飼育できなくなる「多頭飼育崩壊」。相模原市は、民間の動物愛護団体や市の獣医師会などとスクラムを組み、対策に乗り出している。

 「近所におびただしい数の猫を連れた人が引っ越してきた。病気の猫もいるみたいです」

 昨年11月、市民からの連絡を受け、ペット行政を担う生活衛生課の職員らが現地を確認すると、一軒家に暮らす飼い主の女性は、世話が追いつかず困っていると認めた。

 室内には、見える範囲だけでもチンチラが40匹ほどいるようだった。

角膜を損傷、眼球を摘出した猫も

長毛種のケアには欠かせないブ…

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