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遠隔操作でアメリシウム電池の試作をする研究者=JAEA提供

 月面では、昼は110度、夜は零下170度もの幅で温度が変わり、昼と夜は2週間ずつ続く。こうした過酷な宇宙の環境で、電気や熱を生み出す「半永久電源」の開発に日本原子力研究開発機構(JAEA)などが挑んでいる。

 月面開発や、太陽光が弱まる木星より遠い「深宇宙」の探査をめざす上では、通常のバッテリーや、太陽電池とは異なる原理を使って、メンテナンスが不要な長時間の電源が重要となる。

 そこで3月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)とJAEAが契約を結んだのが、アメリシウムと呼ばれる物質を使った電源の開発だ。

 アメリシウムは、原子力発電…

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