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写真・図版
湯川秀樹氏=京都大学基礎物理学研究所提供

 日本物理学会が今年、「物理の日」を制定した。11月3日。1949年に湯川秀樹氏が日本人で初めてノーベル賞を受賞することが決まった日だ。日本で発見された原子番号113番の元素「ニホニウム」にもちなむ。一般の人にも物理学に親しみをもってもらうのが狙いだ。

 同会は今年から3年間、記念イヤーが続く。2025年は量子力学の誕生から100年。ユネスコも「国際量子科学技術年」と定めている。26年は同会創立80周年。27年は同会の源流となる東京数学会社(のちの日本数学物理学会)の設立から150周年だ。

 こうした記念イヤーを盛り上げるだけでなく、その後も物理学を広める活動のよりどころにしたいと、物理の日を設けることにした。

 何月何日にするかは、学会員らに候補日を募った。応募をもとに選んだ13案についてネットで投票してもらった結果、「11月3日」が1位になった。投票総数1698票中、437票を集めた。

得票2位は「3月8日」、3位は「9月8日」

 由来は湯川氏のノーベル物理…

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