110番の適切な利用を呼びかけようと、高知県警は「110番の日」の10日、県警本部で啓発のためのイベントを開いた。土佐女子高(高知市)の書道部員6人が警察官の制服姿で筆を持ち、縦3メートル、横5メートルの大きな作品を書き上げるパフォーマンスを披露した。
県警通信指令課によると、昨年1年間の県内の110番通報は4万8041件で、そのうち約47%が緊急性がないものだったとしている。通報が集中すると警察活動に支障が出る恐れがあり、警察相談専用電話「#9110」の活用を呼びかけている。
6人のうち副部長を務めている、双子の姉妹の勝賀瀬颯(さら)さん(17)と煌(きら)さん(17)は、一日通信指令課長にも任命された。6人は全員2年生で、このパフォーマンスで引退する。将来の夢は警察官という颯さんは「最後にこのイベントを全力で楽しめました」、煌さんは「110番でも自転車の乗り方でも、ルールを守ってほしいという思いを込めて書きました」と話した。