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 先月22日朝、小樽市銭函3丁目の国道5号で乗用車2台が正面衝突した事故で、死亡した大学院生田中友規さん(24)=札幌市=の父親が11日、弁護士を通じてコメントを出した。

 この日、札幌地検小樽支部は、函館市の大沢亮汰容疑者(32)=事故現場で現行犯逮捕、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)と道路交通法違反(酒気帯び運転)で送検=を処分保留で釈放した。より罰則の重い危険運転致死罪の適用も視野に、在宅で捜査を続けるとみられる。

 小樽署によると、大沢容疑者は前日夜から複数店舗をはしごし、約11時間半飲酒していたとみられるという。

 父親は、「息子はとても優しく、世話好きで親孝行な子でした。日々大学院での実験に明け暮れながら、その知識をいかせる就職先への道筋を見つけ、明るい未来が開き始めていたところでした。理不尽な今回の事故でその命が絶たれました。いまだに私たち家族は現実を受け止めることができません」とし、「今回の事件は、二度と繰り返されることのないように社会的に厳正に処罰されるべき事件だと思います。本日被疑者が釈放されたのも、あるべき処分に向けて時間をかけて捜査を行うためと理解しています。捜査機関の皆様には、引き続き必要な捜査を尽くしていただきたいと思います」とコメントした。(新谷千布美)

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