原爆養護ホーム「矢野おりづる園」を訪れ、被爆者と懇談する天皇、皇后両陛下=2025年6月20日午後3時48分、広島市安芸区、代表撮影

 天皇、皇后両陛下は19、20日の広島訪問を終えた。

 20日午後には被爆者が入居する原爆養護ホーム「矢野おりづる園」(広島市安芸区)を訪れた。同園は市内に四つある原爆養護ホームのうち最も新しく、2007年4月に開園した。入居者の平均年齢は90歳を超す。修学旅行で各地から来る生徒たちに、入居者が被爆体験を語ることもある。

 両陛下に「元気でやっております」と伝えた河野良雄さん(93)は80年前の8月6日、13歳だった。爆心地から約1.4キロの広島市千田町(現・中区)で被爆。両親が亡くなって原爆孤児となった。

 両陛下はひざをかがめ、河野…

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