男子シングルス1回戦でマリン・チリッチを破り、ガッツポーズする錦織圭=吉田耕一郎撮影

 男子テニスの木下グループ・ジャパンオープン第2日は26日、東京・有明テニスの森でシングルス1回戦があり、準優勝した2018年大会以来の出場となった錦織圭(ユニクロ)が元世界ランキング3位のマリン・チリッチ(クロアチア)を6―4、3―6、6―3で破った。世界ランキング59位の西岡良仁(ミキハウス)は、パリ五輪4位のフェリックス・オジェアリアシム(カナダ)に、7―6、3―6、7―6で競り勝った。

  • 「てんぐになったかも」14年全米決勝で敗れた宿敵破った錦織の述懐

 10年前、全米オープンの決勝を戦った2人が6年ぶりに戦った。34歳の錦織は「コートに入る直前に『(チケットが)完売です』と言われて、どきっと緊張した」。35歳のチリッチとの一戦をファンは心待ちにしていた。

 一進一退が続いた第3セット、3―2からの第6ゲーム。錦織がギアを上げる。相手のサーブを得意のバックハンドで対角に深く返球。チリッチはフォアハンドで打ち返そうとしたが、回り込みきれずミスをした。これで40―15とゲームポイントを握る。そしてブレークに成功し、勝ちきった。

 「いいテニスがまたちょっと戻ってきた」。全米決勝で苦杯をなめたライバルからの1勝で、完全復活に一歩近づいた。

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