八戸学院光星の北口晃大投手が冷静な投球で夏の決勝で敗れた弘前学院聖愛に雪辱を果たした。
「完投することを考えて投げた」と北口投手。あえて140キロを超える直球をほとんど投げず、打たせて取ることを心がけた。夏は10三振を奪いながら、疲れもあって七回までしか投げられなかったからだ。
この日は狙い通りの投球だった。被安打4、失点1。奪三振は3に減ったが、四死球はなく、球数は97だった。夏の反省を生かし、少ない球数で最後までマウンドを守った。
勝利の瞬間には両拳を握りしめた。「夏のことを思い出して」。笑みをこぼしながら、勝利の余韻に浸っていた。
第78回秋季東北地区高校野球青森県大会は14日、八戸市長根公園野球場などで準々決勝3試合、継続試合1試合を含む3回戦2試合があり、青森山田、八戸学院光星、八戸工大一が準決勝に進んだ。15日は県営野球場で準々決勝1試合がある。