東京都三鷹市は22日、30代の男性消防団員が、所属する分団名義の銀行口座などから、約148万円を私的に流用したと発表した。市消防団長が懲戒処分をしたという。流用した金は全額返済しており、刑事告訴はしないとしている。
市によると、この消防団員は昨年8月から今年6月までの間、分団の会計担当者から「実績報告書をまとめる」という名目で、キャッシュカードと通帳を借り、金を引き出していたという。市によると、滞納していた税金や社会保険料の支払いなどに充てたと話している。
会計担当者が、返却された通帳の中身を確認したところ、残高が減っていて発覚した。引き出された金は、市からの補助金や、団員たちが旅行のために積み立てたものだったという。
市は「このような事態が再び起こらないよう、三鷹市消防団として団員の綱紀粛正、服務規律を徹底させ、市民の信頼回復に努めていく」としている。