公明党全国大会の壇上で並ぶ自民党の石破茂総裁(左)と公明党の石井啓一・新代表=2024年9月28日午後2時18分、東京都千代田区、恵原弘太郎撮影

 公明党は28日、2年に1度の党大会を開き、山口那津男代表(72)の任期満了に伴う退任を受け、石井啓一幹事長(66)を新代表に選出した。15年ぶりに「党の顔」を変えることで、次期衆院選に向けて刷新をアピールする狙いがある。自民党の石破茂新総裁(67)とともに新たな船出を迎えるが、課題も少なくない。

 石井氏は就任あいさつで、「重責に身の引き締まる思いだ。『大衆とともに』との立党精神をさらに深く胸に刻み、働いていく」と語った。

 執行部人事では、幹事長に西田実仁選挙対策委員長(62)、その後任に三浦信祐参院議員(49)、政調会長に岡本三成(59)、国会対策委員長に佐藤英道(64)の両衆院議員を起用した。代表を含む主要幹部はいずれも新任となった。

 今年、結党60年となる公明は「刷新」を強く意識する。党を立ち上げた池田大作・名誉会長が昨年11月に死去。野党に転落した2009年以来15年間、党を率いてきた山口氏が代表を退くなど、大きな岐路を迎えている。石井氏は「1世代若返らせて、今後の党を担う人材を育てていく」と人事の狙いを語る。

当面は「三つの政治決戦」が課題

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 石井新執行部の当面の課題は…

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