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請戸川リバーラインで咲き始めた桜を見守る小黒敬三さん=2025年3月31日、福島県浪江町、大久保泰撮影

 東京電力福島第一原発の事故によって途絶えていた福島県浪江町の「さくら祭り」が4日、15年ぶりに開催される。「新旧住民の触れあいの場に」と復活に動いた住民の思いを、桜の名所弘前公園(青森県)の「桜守(さくらもり)」が支援し、実現にこぎ着けた。町民は桜前線の北上を待ちわびている。

伝わった住民有志の熱意

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15年ぶりに「さくら祭り」が開かれる請戸川リバーラインのソメイヨシノ=2009年4月、福島県浪江町、同町提供

 祭りは、町の中心部を流れる請戸(うけど)川の堤防「請戸川リバーライン」で開かれる。町民が70年以上前に植樹を始め、川岸約1.5キロに約120本のソメイヨシノが並ぶ場所だ。毎年4月に開かれ、郷土芸能の披露や花見客でにぎわっていたが、2011年3月の原発事故で全町避難を強いられ、開くことはできなくなった。

 町民が町に戻れるようになったのは、17年春。その1年前の16年、住民有志は「絆さくらの会」を結成した。「桜が枯れてしまわないように」と2月から開花までの間、避難先から町に通って手入れをした。小黒敬三会長(69)も20年に町に戻るまで足を運び、帰還後も活動を続けた。

 「祭りを復活させたい」。J…

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