Smiley face
写真・図版
岩手県大船渡市の山林火災=2025年3月3日午後6時54分、西岡臣撮影

 岩手県大船渡市で発生した大規模山林火災で、市は17日、延焼面積が約3370ヘクタールになったと発表した。これまで焼失面積を約2900ヘクタールとしていたが、総務省消防庁や大船渡消防署が現地調査した結果、新たに集落周辺などで被害が確認されたことや、焼け残った場所が混在することから、延焼面積と改めた。消防庁によると、1964年以降で最大規模の山林火災となった。

 山林火災は2月26日に発生し、41日目の4月7日に鎮火。住民1人が死亡し、住宅87棟など計222棟の建物が被害を受けた。農林水産関連の被害総額は現時点で16億円以上。

 大船渡市は17日、これまでに集まった山林火災被災者への義援金約6億円のうち、約2億8千万円の配分を決めた。30日に支給される。

 死亡見舞金が250万円、全壊した単身世帯に400万円(2人以上の世帯は1人につき30万円増)、半壊世帯に80万円など。東日本大震災で被災し今回も被災した世帯には、被災程度により50万円~100万円が加算される。

共有