報道陣の取材に応じる財務省の神田真人財務官=2024年7月12日午前8時11分、東京都千代田区、笠井哲也撮影

 外国為替市場で対ドル円相場が急騰した12日夜、政府と日本銀行が2兆円規模の円買いドル売りの為替介入に動いた可能性があることが16日、分かった。日銀が公表した統計に基づき、市場関係者が推計した。11日夜にも3兆円規模の介入に動いた可能性があり、市場では2日連続の介入との見方が強まっている。

 日銀が16日夕に公表した17日の当座預金残高の予想は、介入があった場合に反映される「財政等要因」がマイナス2兆7400億円だった。事前の市場予想はマイナス6千億円。2兆1400億円の差があり、市場関係者はこの差額が介入の規模と推計している。

 対ドル円相場は12日夜に1ドル=159円台後半から1円50銭ほど急騰した。161円台で推移していた11日夜にも4円ほど急激に円高に振れた。市場では、政府・日銀が円安の是正に動いたとの観測が強まっている。

 12日の介入観測から初の営…

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