決勝打を放ち、三塁ベース上で喜ぶ明大八王子の村田晃毅(右)=2025年7月17日午後4時41分、スリーボンド八王子、岡田昇撮影

(17日、全国高校野球選手権西東京大会3回戦、明大八王子7―5創価)

 継続試合で2日間に及んだ激闘を、シード校の明大八王子が制した。

 雨で試合が中断したのは、八回裏2死二、三塁の場面。この回、明大八王子は相手の失策から好機を広げ、木下夏葵(3年)の二塁打などで3点差から追いついたところだった。

 再開後の最初の打席は主将の村田晃毅(同)。実は緊張し、余裕を失っていたという。だが、試合前のシートノックの際、今まで聞いたことのないような自校の大声援を聞いて、「目が覚めた」。

 甘く入った直球を右前に運び、野手が後ろにそらしたのを見て、全力で三塁まで走った。「ほっとしたというか、うれしかったというか、複雑な気持ち」。椙原貴文監督は「お前以上のバッターはいない、と言って送り出した。強い気持ちをもって、やってくれた」とたたえた。=スリーボンド八王子

 ●安原颯汰主将(創)「八回はエラーから失点して相手の流れだったので、継続試合になって自分たちはついていると思った。九回は今までやってきた練習をすべてこの回に出そうと、みんなに声をかけた」

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